物忘れが多い
物忘れが多い
日本人で最も多い認知症で、全体の6割以上を占めています。アルツハイマー病は、1907年にドイツのアロイス・アルツハイマー博士によって報告され、その名がつきました。脳にアミロイドβやタウ蛋白という特殊なたんぱく質が沈着し、それにより正常な脳神経細胞が破壊されることで発症すると考えられています。
アルツハイマー型認知症の進行には以下の3段階があります。
第1期
第2期
第3期
レビー小体型認知症は認知症の一形態で、レビー小体と呼ばれる特定のタンパク質が脳内に蓄積することによって引き起こされます。レビー小体は神経細胞内に存在し、その蓄積が神経細胞の機能を妨げ、神経伝達物質のバランスを乱すことが知られています。この病態は、アルツハイマー病やパーキンソン病といった他の神経変性疾患とも関連していますが、症状や進行のパターンは異なります。レビー小体型認知症の症状には、認知機能の低下、視覚的空間能力の障害、錯乱や幻覚、運動障害、睡眠障害などが含まれます。これらの症状は周期的に現れ、進行が早い場合もあります。
前頭側頭型認知症は、主に前頭葉および側頭葉の神経細胞の変性や死滅によって引き起こされます。人格や行動の変化が主な症状として現れることが特徴です。認知機能の低下は、後期になってから現れることがあります。前頭側頭型認知症は、以下の3つのタイプに分類されます。
行動変容型前頭側頭型認知症
主に行動、社会的な行動、感情制御の問題があります。この対応では、しばしば社会的に不適切な行動や判断を示します。
前頭葉変性症候群
主に言語機能に影響を与え、話す能力や言葉の理解が低下します。主に単語の検索の困難がみられます。
前頭側頭変性
前頭葉と側頭葉の両方に変化がみられ、行動、言語、またはその両方の機能に影響を与えることがあります。
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が起きて、その後遺症として認知症になるものです。脳血管障害によって突然認知症を発症したり、小さな脳梗塞(かくれ脳梗塞)がたくさんあることで徐々に認知症が現れたりする場合もあります。障害を起こした部位によって失われる機能や症状が異なります。理解力や判断力は保たれ人格はしっかりしているように見えても、記憶力が低下しているというような「まだら認知症」もみられます。脳血管障害を引き起こす原因となる、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病などの生活習慣病を患っていることも特徴です。
脳室内の脳脊髄液の量が増加し、脳の内部に圧力をかける疾患です。しかし、通常の脳室圧力よりも高くなることはありません。この状態は、脳室内の液体の循環が阻害され、脳脊髄液が適切に排出されないことによって引き起こされます。正常圧水頭症は主に以下のような症状があります。
歩行障害
足を引きずり、不安定な歩き方になります。この歩行障害は、パーキンソン病やアルツハイマー病と混同されることがあります。
認知機能の低下
記憶力の低下や集中力の低下など、認知機能の変化がみられることがあります。
尿失禁
尿失禁の症状がみられることがあります。
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